新ゼミ生課題作品:エッセイ「今までで一番笑った経験」6
駒澤大学GMS学部山口ゼミでは、2008年度ゼミ生募集に際し、課題作品の提出を求 めました。ここでは提出作品を順番にご紹介しています。エッセイ部門の課題は「今までで一番笑った経験」です。これは名無し4号さんの応募作品です。
(担当山口)
「今までで一番笑った経験」
私は普段からよく笑います。毎日、大笑いしていると思います。友達と他愛のない話をして大笑い、家族とテレビを見ながら大笑い、弟の寝ぼけた姿を見て大笑い、猫の変な寝相を見て大笑いしています。
その中でも一番笑ったなぁと思うのは、高校時代のバンド仲間といるときです。私は、高校3年生の文化祭でバンドを組みました。それからバンド活動をするようになり、高校を卒業してから、高校時代の仲間と卒業ライブをしよう!と集まり、ライブハウスを借りて、お客さんを集めて、自分たちの力でライブをしたのです。どこのライブハウスを借りるか、どのくらいの経費がかかるのか、お客さんを集めるのはどうすればいいのか、などたくさんの問題がありましたが、最終的には大成功し、とても楽しいときを過ごせました。その時のバンドの仲間とは今も大の仲良しです。
ライブ前、バンド仲間とはそんなに話したこともなく、仲がよいとはいえないものでした。ライブの事を言い出したベースの男の子が、歌のうまいボーカルの女の子、ギターのうまい男の子、ドラムのうまい男の子、そしてキーボードの出来る私に声をかけて、頑張って集めたからです。音楽が好き、というだけの共通点でしたが、集まってみると意外と気が合いました。それから、練習が始まりました。みんなの予定が合わず、ほとんどの練習が深夜の時間を使ってのものでした。なので、必然的に長時間一緒にいることになりました。はじめは少し不安もありましたが、とても楽しかったです。一人一人が個性的なメンバーだったので、自由な練習ばかりでした。ですが、みんな音楽が好きなので真面目な時は真面目、ゆるくてもよいときはゆるく、とメリハリがついていたのでとても心地よかったです。全員がとても楽器が得意な人たちだったので、全員が集まっての練習の時、ひとつひとつの音が重なり合っているのを聞いていると、本当に気持ちがよかったです。
本番まもなくの練習の時、6時間も練習時間をとって予約したことがありました。ですが、そんなときに限ってドラムの男の子が来られなくなりました。後で聞いてみると、しょうがないと思うことだったのですが、その時は本番前の大切な練習に休むなんて!とみんなやる気がなくなってしまいました。ドラムがいないとリズムが狂い、たいした練習も出来なかったので雰囲気がどんどんゆるくなっていきました。せっかくスタジオを借りての練習だったのですが、最後には遊びになってしまいました。今考えると馬鹿だな、と思ってしまうのですが、そのころ私たちの間で「昼ドラごっこ」がはやっていて、ひとりひとりに役を決めて、ドロドロな劇を演じるのです。6時間もの時間があったので本格的な「昼ドラごっこ」が始まり…。時には男女の三角関係、時には遺産相続問題など、オリジナルの即興劇を何度もして、その度に大笑いしていました。私たちのルールでは、劇中には笑ってはいけない、終わるまでは役になりきる、ということが暗黙の了解で決まっていました。でも、それは意外と難しく、笑いをこらえての劇が多かったのを覚えています。その何の意味もない時間がとても心地よく、楽しかったです。
その、卒業ライブの練習時間は私にとってかけがえのないものとなりました。またあのときに戻りたいと今になっても何度も思います。そのバンド仲間と、最近集まったのですが、みんな変わりなく元気で、しょうもない話で盛り上がり、また近いうちに会おうという約束をしました。私はもうバンド活動をしていないのですが、また機会があれば、みんなとならバンド活動を再開したいです。このバンド活動の経験は、私にとって誇れるものとなりました。私のバンド仲間と、この経験は私の自慢です。
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前回の「☆パパ大好き☆」さんに引き続き、笑いのツボの浅い方のようです。笑う門には福来るというわけで、たいへんけっこうなことです。やらなければならないことがあるときについつい脱線してしまうと、妙に盛り上がってしまうことがあります。この話もそういう話なんでしょう。もしほかの人が見ていたら何がおかしいのかわからなかっただろうことも同じですね。
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