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2008/05/30

シンク 伊江プロデューサーにインタビューしました

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【株式会社シンク】
プロデューサー
伊江 昌子様 

こんにちは。バイトで[ピカチュウ]と[ポッチャマ]ボールペン愛用中のテリーです☻今回で「実践メディアビジネス講座Ⅰ」のゲストインタビューも最後になりましたっ!今回のゲストは好きなポケモンは[ミズゴロウ]の㈱シンク伊江プロデューサー。シンクに移る前はテレビ東京でイベント関連業務などを手がけておられたとのことで、そのあたりのお話も併せて伺いました。メインインタビュアーは[マリルリ]大好きあべちゃんです。イッチー&しょーこも保護者参加しました。

―講義で子供向けのイベントには(子供向け)イベントの経験をつんだスタッフが必要だとおっしゃっていましたが、イベントプロデューサーとして、イベントに合ったスタッフ集めや、集客はどのように行っていたのでしょうか?

―「当時は子供向けのイベントってテレビ東京でやってなかったんです。私が2年目の時に株式会社ポケモンさんと一緒に仕事をさせていただいた時に、ポケモンさんに無理やり押しかけて、ずっと通ってました。そこで結構イベントのノウハウを習ったんです。スタッフさんの紹介もしてもらって、芋づる式にいい人が見つかるのでまた紹介してもらって…といった感じですね。スタッフっていっても、一朝一夕にいい人には出会わないので、色んな人たちと仕事をしていく中で、いい人がいるとスカウトしたり。色んな事務所さんでいい人がいるって聞いたら頼んだり。あるいは外部の番組スタッフの方々の中で、イベントを手がけている会社があったりすると、いいスタッフさんいませんかってたずねたり。」

―(確かに芋づる式に訪ねていくと結構人の層が広くなりますよね。いやぁ、でもあのテレビ東京がちょっと前まで子供向けイベントやってなかったなんてビックリ!)
―(やっぱり人との出会いって大事なんですね。しかし、テレビ東京といえば、アニメ番組が多いイメージがあり、もちろんイベントもやっているものだと思っていたんですが、割と最近のことだったんですね。)
―(そうなると、その出会いをどう今後に活かしていくかってことが重要になるね)


―実は私、数年前に伊江さんがプロデュースされたポケモンフェスタに行ったことがあるんです!子供のイベントだと思っていたので抵抗があったのですが、行ってみると子供向けのアニメイベントだけでなく、ゲームコーナーやゲームデータの配布、ステージイベントでのゲーム解説などもしていて、単純にゲームとしてポケモンを楽しんでいる人向けにも企画が充実していて、私自身もとても楽しめました。

あれだけ多くのブースがあったり、様々な企画が同じ場所で開催されるイベントをプロデュースするのはとても大変だったのではと思うんです。そこで、テレビ東京時代に最も楽しかった、苦労した、あるいは印象深かったという企画やイベントのお話しをお伺いしたいです!

―「私が2年目の時に、あるアニメのイベントをやったんです。その製作委員会に漫画の原作を持っている出版社さん、アニメの制作会社さん等と一緒に、テレ東もメインの会社のひとつとして入ったんです。そのアニメは夏に映画が公開予定で、それに合わせてサンシャインシティでイベントをやることになったんです。そのアニメはとても人気があったのですが、イベントは初めてで、どのくらいお客さんが来るのかは全くわからなかったんです。同じ出版社さんの別の人気作品のイベントで、お客さんがたくさん来すぎてイベントがパンクしたこともあり、宣伝はあまりやらなかったんです。

イベント当日には、何人来るかわからなかったので、1万人想定で、並ぶ場所や日陰の場所なども確認してやってたんですが、実際当日朝300人しか並ばなくて…。その年は大赤字でしたね。短い期間のイベントだったので、急遽朝の生番組の中で宣伝することになり、そのアニメのキャラクターの着ぐるみが出ることになったんです。でも、そのキャラクターの着ぐるみは小柄な人しか着れないサイズで、人の手配もできなかったので、私が着ぐるみを着て朝の生番組に出たんですよ(笑)でも着ぐるみなんて着たことがなかったので、やっぱり動きが変なんですね。つい出演者の方に挨拶しちゃって、視聴者の方から「サラリーマンみたい」っていうコメントが来たり。そんなことをしてもなかなかお客さんが来なくて…そういうときは本当に胃が痛いですね。損の単位もかなり大きくて。」

―(大きなイベントっていうのは、損害の規模も大きいですね。まったく大金に縁のない私には考えられません;)
―(人がたくさん来すぎてもダメだし、来なくてもダメ。イベントでのお客さんの集め方って難しいんですね…。)
―(どの規模で宣伝を行うのかも重要になってくるね。宣伝しすぎてパンクしてしまったら、クレームに繋がってしまうし…そう思うとイベントの企画って本当に大変だ…)

 
―なるほど。そのポケモンやアニメイベントなど、今まで手がけてきた様々なイベントは、規模によっても違いはあるとは思いますが、開催するにあたって、どれくらい前から準備をしていますか?

「ほとんど1年以上前からですね。特に場所を押さえるとなると、1年くらい前から申込がスタートになりますね。例えば、2週間の公演をやりたいってなった時に、適正なサイズの小屋をおさえられるかどうかは運や縁もあるので、それでいうと、企画自体は2年くらい前から考えていって、タレントさんのスケジュールとかもあったりすると、何だかんだいって1年か2年かかるんじゃないですかね。」

―(1、2年!その間に勿論他のイベントも同時進行なわけですよね…。うん、私だったらスケジュール管理には2年先までの手帳が必要だな。)
―(そ、そんなに前から考えるものなんですね…実現するまでが長いなぁ)
―(イベントってすごく長期戦なんですね。でもその分、成功したときの喜びも大きいんだろうなぁ。)


―そういう企画やイベントで成功させる秘訣または留意した点などはありますか?

―「秘訣はやっぱり信頼関係が持てる良いパートナーと組むことですね。結構現場って時間も切迫しているし、予算が潤沢にあるイベントばかりではないので、利害関係でぶつかったりするんですよね。その時に信頼関係のある相手であれば、議論しても最終的に来てくれるお客さんや出演者にとって何が一番いいか、というところに落ち着いていけると思うんですよね。やっぱりビジネスなのでお金を稼ぐことも目的のひとつなんだけど、お金だけを目的にやると結構揉めますね。話が違う!みたいな感じになって。」

―(やっぱり企業の間ですもんね。でも、どこでも【信頼】って大切ですね!信頼される人間にならなきゃ!…あ、またデカイこと言っちゃった。)
―(信頼関係って、本音でぶつかってこそ築き上げられるものだよね。それで最後はお互い納得して、よしこれでいこう!って結論づけられることが理想かな。)

 

―では次にシンクの『動画革命東京』についてお伺いします!
講義内でもおっしゃっていた、「ジャパニメーションスタイルのアニメ」は海外ではウケがいいとのことですが、その「ジャパニメーションスタイルのアニメ」とは、具体的にはどのような内容が海外でウケるのでしょうか?

―「講義内で紹介したのは『センコロール』という作品でした。2Dの大人向けの劇画っぽい作品を指しています。『AKIRA』や『攻殻機動隊』が代表的なスタイルとされているようです。海外のアニメでは、例えば人の顔なんかは、子供向けでも、リアルに描かれてるんですよ。でも日本のアニメは、キャラクターなどもすごく記号化されてて特徴がありますよね。人目で「日本のアニメーションだ」ってわかるような進化をしている。そういうのをジャパニメーションスタイルって言うんじゃないでしょうか。」

―『動画革命東京』で、そのオリジナル・アニメーション作品を世界へ向けて売り出す際、苦労している点はどんなことですか?

「海外だとアニメはやっぱり子供が見るものっていう考えがあるので、ターゲットをはっきり聞かれるんです。3歳なのか4歳なのか5歳なのか…、男の子向けなのか女の子向けなのか、とか。ターゲットがはっきりしてないとダメだっていうのもあって。アニメのストーリーが複雑すぎるとか言われますね。海外と違い、日本では漫画(コミック)の文化が浸透しているという特殊性もあると思います。

またよく言われるのは、“一話完結物”のほうが受け入れられやすいということですね。日本の地上波テレビ放送のように、毎週決まった曜日や時間に放送されるとは限らないので。今まで自分たちは常識だと思っていたことと、考え方を変えなきゃいけないので、そういうところは難しいですね。」

―(私も一話完結型の方がいいなぁ…って、私、こぅゆぅとこだけグローバル派だったみたい❤)


―シンクでのプロデュース業務とテレ東時代のプロデュース業務の違いはどんなところですか?

―「それは電波があるかないか。これは全然違いますね。電波って割り当てられた免許事業ですよね。もちろん番組を自由に使えるわけではないんですけど、例えばプロモーションをする時に、テレビが使えるか使えないかは凄く大きい。それこそ、私が着ぐるみを着るからテレビに出してよ!っていって宣伝できても、(電波を持っていなければ)普通は出来ないじゃないですか。やっぱり電波があるかないかは、プロモーションの考え方が全然違いますよね。」


―もちろん今は電波がない状況でやってるわけですけど、その方が大変ですよね?

―「それはもちろん大変ですよ。電波がないと、企画を立てる時に放送局を口説くところから始まるので。ただ、アニメに限れば、放送といってもテレビの地上波だけではなく、CSやBSといった衛星波もあります。テレ東のような地上波だと視聴率がとれるかどうかなど、制約が多い中でビジネスをすることになっちゃうけど、放送枠の幅はありますよね。」

―(なるほど、電波がないなりにも利点はあるのか。ものは考えようってことかな。)


―では最後に、この駒澤大学のGMS学部にはエンタメ業界への就職を志望している生徒が沢山いるんですが、そこでぜひ!じきに就職活動を控えた三年生へ向けて、エンタメ業界を目指す上での心構えなどを教えていただけないでしょうか?

「応募シートではどんな仕事、どんな番組や企画をしたいのか、具体的なことが書けるといいのかな。たとえば、「経済番組を作りたいです」と話すより、「中国に旅行したときに、同じ製品が日本の1/10の値段で売られていて、経済に興味を持っていろいろ調べました」とか。個々人の貴重な体験をベースに、目的ややりたいことを言えると良い印象になると思います。

特別に有利な資格とかはないと思うんですが、入社試験では、SPI以外に「一般常識」と言われる雑学系の筆記試験が結構難しかったですね。新聞、テレビ、出版といったマスコミではほとんどの企業で実施すると思います。試験の内容は歴史・政治・ITのことから、お笑いまで、さまざまなことを聞かれるので、結構そこで落ちる人が多いかもしれないですね。

面接に関して言えば、たとえば一口に「テレビ局」と言っても仕事って色々あるじゃないですか。報道、スポーツ、バラエティ、イベント、映画、営業・・・漠然と「マスコミ」ではなくて、その中でも何の仕事をしたいのかをはっきりしておいた方がいいと思う。テレ東時代、私も面接官やったんですけど、何で自分がこの会社を志望しているのかをハッキリ言えるのは10人中1人くらい。みんな報道志望とは書くけど、何で?って聞くと、『社会がグローバル化する中でマスメディアの果たすべき役割は云々』みたいな大きい答えをする人が多いから、本当に番組作りたいのかなって思いました。模範解答のような答えよりは、自分の根っこからの答えの方がいいと思いますね。自分の興味あることに、学生時代のうちにどんどんチャレンジする中で、その根っこは見つかるのではないでしょうか。」

―(私もやっとやりたいことが漠然と決まってきた気がします。でもまだまだ広すぎて;伊江さんのおっしゃる『目的ややりたいこと』を模範解答ではなくオリジナリティ溢れる回答ができるようになろっと!)
―(この会社に行きたい!そこで何をやりたいというのが、まだ曖昧な状況。こうして実際に社会で働いてる人と話をさせて貰えるのは、いい刺激になる!もっともっと、自分を見つめて、やりたいことを明確にしなくちゃ)

【取材後記】

講義後にも関わらず、とても快くインタビューを受けていただきました!講義内では聞けなかった、テレ東時代のイベントのお話や体験談なども伺う事ができ、とても興味深くお話しを聞くことが出来ました!

ポケモンは小さいころから大好きで、よくイベントにいったり、キャンペーンは欠かさずチェックしていました。そんなポケモンのイベントを手がけていた方に実際お会いすることができてとても嬉しかったです!

プロデューサーというのは人も物も金も総括的に動かす役割でとても忙しいお仕事で、そんな仕事をこなすのはとても大変なことだと思いました。尋常でない好奇心ややる気や責任感が必要なんだなと。伊江さんの人柄からそういう精神みたいなものを感じました!

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コメント

取材させていただき、有難う御座いました!
伊江プロデューサーには編集もすごく協力していただいて…とても感謝しています☆

お話がとても面白くて、一部載せられなったのが残念で残念で…(笑)
もともと何か企画して運営することが好きで、興味があったので、お話を聞いて「やっぱり企画・運営の仕事っていいな!」と思いました。

本当に充実した時間でした☆有難う御座いました(*^_^*)

投稿: テリー | 2008/05/26 03:09

面白いお話でしたね。
この業界でもたくさんの女性が活躍しています。女子学生の皆さんには、伊江さんがいいロールモデルになるのではないかと思います。もちろん男子の皆さんもぜひがんばっていただきたいですね。

投稿: 山口 浩 | 2008/05/26 16:37

継続的に複数のイベントを同時に企画・管理・進行することの出来ることに非常に驚きました。
その熱意を少しでも自分にも持つ事が出来るよう努力したいと思います。

やはり人との信頼関係・コミュニケーションは非常に重要ですね。

貴重なお話ありがとうございました。

投稿: 吉村 | 2008/05/28 02:01

やはり就活を前にするとこういう話はありがたいですね。自分の根底から出た言葉はやはり大事なんですね!

投稿: クロカ | 2008/05/30 23:57

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