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2008/07/12

こち駒「やだニュース」:伊大聖堂の落書きを消そうとして逮捕(2008年7月12日)

こんなニュースあったらやだな、という架空ニュースをお届けする、こち駒「やだニュース」です。
(担当:山口)

ものの考え方というのは、人によって、また国によってずいぶんちがうものです。フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂で、日本人の落書きが多数発見され、大騒ぎとなった例の件に関する一連の報道は、そのことを改めて認識させるものだったのではないでしょうか。

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もちろん、貴重な史跡に落書きするのはとんでもないことですし、非難に値すると思いますが、ここぞと「水に落ちた犬を叩く」行為に走るのも、「対岸の火事」をはやし立てるのも、いかがなものでしょうか。先方の側も、対応が寛容なのは、もちろん日本人に対する配慮もあると思いますが、あちらなりの常識的な考え方かと思います。実際のところここまでする人たちは日本人だけなのでしょう。現地では落書き用のペンを売っていたりしたそうです。別に落書きを許容しているわけではないでしょうが、少なくとも考え方がずいぶんちがうことはわかりますね。

この件で思い出したのは、映画「レイダース:失われた聖櫃」(1981)です。主人公ジョーンズ博士のライバル、ベロックのセリフ。アークを見つけたはいいものの、ベロックらに見つかってしまい、遺跡の中に取り残されそうになるシーンです。

Who knows? In a thousand years, even you may be worth something.

毎回遺跡を壊して回る考古学者というのもどうかと思いますが、それはおいとくとして。実際、エジプトの遺跡で、はるか昔の盗掘者の残したものが発見されれば、それは遺物となるでしょう。ピラミッドに残された建造当時の落書きも、もはやピラミッドの歴史的価値の一部です。落書きは、どのくらい古ければ、遺跡の一部になるのでしょうか。上に挙げた架空ニュースは、そのあたりから考えたものです。

大聖堂は、15世紀前半にはすでにほとんど現在の姿に近いかたちで存在していました。Wikipediaによると、天正遣欧少年使節は1585年にフィレンツェを訪問し、メディチ家の舞踏会に参加したそうですから、大聖堂を訪れていたかもしれません。当時は落書きをする習慣がなかったかもしれませんが、もし残っていれば、まちがいなく歴史の一部として保護の対象になるのではないかと思います。

報道によれば、落書き跡に校名を記した銘板を設置するようですが、もしそうなれば、これもまたやがて、歴史の一部となるのでしょう。日本での大騒ぎも、さまざまな資料に残されて歴史となります。将来の人たちはこの件をどうみるでしょうか。


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