こち駒「やだニュース」:巨大地震の予言者、業務妨害で検挙へ(2008年7月20日)
こんなニュースあったらやだな、という架空ニュースをお届けする、こち駒「やだニュース」です。
(担当:山口)
最近、「業務妨害」という罪名を報道で目にすることが増えてきたような気がします。特にいたずらなどで犯行予告をネットに掲載した者に対して適用している例が目立ちます。実際の条文は刑法にあります。こんな感じ。
(信用毀損及び業務妨害) 第233条 虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
警察などが余計な仕事をさせられたのが業務の妨害にあたる、というわけです。それは本来業務なのではないか、という気もしなくはないのですが、まあしなくていい仕事をすれば他の重要な仕事に支障が出ることもあるでしょう。ことは警察に限りません。「人の」「業務を妨害した者」ですから、妨害されたのが誰であるかは基本的に問われないわけです。
となると、あれはどうだ、これはどうなんだろうと、気になるものがいろいろ出てきます。そのうちのひとつが冒頭の「やだニュース」で取り上げた「予言」です。当たるかどうか私たち一般人にはわかりませんが、もし根拠のないものであったとすると、こういうもので世の中を惑わすのはあまり歓迎できるものではありません。ひょっとしたら、業務を妨害された人もいるかもしれない、と思います。
この有名な予言者は、2008年8月6日に東京でM6.5の地震が起きると予言しているそうです。それほど遠い未来ではないので、ぜひ覚えておいてください。そして当日、実際に起きるかどうか確かめてみてください。人は当たらなかった予言をすばやく忘れてしまう傾向があり、これが予言者にとって有利に働きます。したがって、「記憶」と「確認」は予言者の最大の敵の1つです。
もちろん、経験を積んだ予言者は、予言がはずれた場合(よほどあいまいにしておかない限りほとんどの予言ははずれます)の弁解にも長けています。どう説明するかも、ぜひよく見ておいてください。8月6日に近いころにそこそこの規模の地震が起きたら、「ほぼ当たった」と宣言するでしょう。M6.5という規模の地震は、震源地がどこかにもよりますが、大地震というほどの規模ではありません。地震というのは実はけっこう頻繁に起きていますので、当日比較的小さな地震が起きることは確率的に十分考えられます。もし「不幸」にして何も起きなかった場合は、誰かが祈ってくれたおかげで回避された、ということになると思います。
ちなみに、「特殊な才能なしに予言者となる方法」については、ずいぶん前に書いたことがあります。併せてご覧ください。
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