CEATEC JAPAN 2008 レポート:テレビの技術
2008年9月30日~10月4日の期間、幕張メッセで開かれていた「CEATEC JAPAN 2008」に行ってきました。今回は、デジタルネットワークステージのテレビ部門についてレポートします。
(近埜・岩崎)
デジタルネットワークステージにおいて注目すべき製品の一つはもちろん「テレビ」。
国内の各メーカーがしのぎを削って高画質・高品質・省スペース・省電力の商品を次々投入しています。
まず紹介するのがSONYのブース。
SONYのハイビジョンテレビはクリエイティブなCMのこちらなどで有名ですが、最近では矢沢永吉氏のテレビCMでもおなじみです。
「BRAVIA」の最新機種と前機種との比較コーナー等がありました。
SONYブースで一番目を引いたのは、なんといっても薄さ0.3ミリの超薄型テレビ。
このテレビのディスプレイには有機ELが利用されているそうです。
(テレビなのに横から見ている人の方が多かったのが見てて面白かったです。)
そして有機ELが織り成す画像の美しさもすばらしい!
テレビといえば大きく幅のあるブラウン管から始まり、液晶やプラズマ等の薄型へと移行してきましたが、「第三世代」のテレビとして今後有機ELを活用した「超薄型」の時代がすぐそこにやってきているのかもしれません。もう、ほとんど置くスペースに困ることは無くなるのではないでしょうか。「壁掛け」も簡単にできるようになるのかもしれませんね。
とにかく、矢沢の言うことに間違い無し!ということでしょう。
次はシャープのブースへ。シャープといえばもちろんAQUOS!
新型AQUOSでは「メガASVパネル」という新世代のパネルとRGB:LEDバックライトの採用で圧倒的な高画質を実現しているという説明がなされていました。
また省電力にも力を入れて取り組んでおり、ソーラー(太陽電池)を利用した「創電力」による消費電力削減、CO2削減の具体的な仕組みも展示されていました。
シャープと業務資本提携したパイオニアのブースでは、欧州で本格的に発売開始したハイビジョンテレビ「KURO」を始め、シャープとの協業プロジェクトである「カーナビ、ケータイ」とのデータ連携機能の製品が紹介されていました。
例えば、ある場所に行きたいという時に、家の中で、まずケータイでその場所を選択、そしてBluetoothを利用してカーナビへと転送すると自動的に目的地を設定してくれるというシステムで、自動車に乗ってから検索して移動する、という長い手間が無くなるというメリットがあるそうです。
私たちがCEATECに行ったのが松下電器産業→パナソニックへと社名変更した10月1日ということで、パナソニックのブースは一番混んでいて、盛り上がっていた様に感じました。
このブースでは、コンセプトゾーンという、パナソニックが私たちの近い将来の暮らしを提案するという設定での展示が行われていました。
パナソニックのハイビジョンテレビといえば、ビエラということで、ビエラの新製品の展示や、ケーブル一つでパナソニック製のDVD・HDDレコーダーやデジタルカメラ等に接続可能なビエラリンク、それをさらに発展させた形をとったネオ・ビエラリンクについての展示スペースがありました。
そして何よりびっくりしたのが、2015年以降の暮らしということで、そのセクションに展示されていた「ライフウォール」。壁一面をディスプレイにしちゃえ!といったある意味誰も予想だにつかなかった(?)夢のような製品が展示されていました。
Youtubeでその紹介の動画があったので載せときます。
ライフウォール紹介動画
壁一面がディスプレイなんて、ただただ本当にすごいとしかいい様が無いです(笑)。
壁紙とかも気分によって変えられたりとかもするのかなーなんて思ってみたりしました。
というわけで、1,2年先の技術から数十年後の技術まで、様々なテレビに関する技術を垣間見ることができました。もちろん、テレビだけでなく、パソコンや携帯電話の新製品や新技術も本当にすばらしいものがありました。
最後に、今現在のアナログ放送は2011年7月24日に終了します。
地上波デジタル放送をご覧になるには、「地上波デジタルマーク」のついたデジタルテレビもしくはデジタルチューナー・デジタルチューナー内蔵の録画機器が必要となります。
皆さんも高画質、省スペース、省電力、そして様々な便利な機能がついたデジタルテレビへなるべく早めに乗り換えましょう!
ってツヨポンも言ってることですし。
(最近色んなテレビ放送で痛いほど宣伝されてますが…笑)
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