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2011/06/05

こち駒やだニュース009:首相辞任の意向で波紋広がる

こんなニュースあったらやだなという架空ニュースをお届けする「こち駒やだニュース」、久々の第9号です。本件の元ネタはこちらの記事。

混迷さらに続く可能性=首相早期退陣」(時事通信2011年6月5日)
政権維持に並々ならぬ執念を示してきた菅直人首相が4日、早期退陣を明言した。ただ、首相は2011年度第2次補正予算案や特例公債法案を自らの内閣で仕上げる意向だ。今夏中に退陣する政権がレームダック(死に体)化するのは確実。野党が即時辞任を求め、混迷がさらに続く可能性もある。

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あまり露骨に政治的発言をする意図はありませんが、昨今の政治の混迷のありさまには、怒りや悲しみを超えて空しさを強く感じます。ここ数日、政治を伝えるニュースはたいてい、まず首相の辞任表明をめぐる報道から始まりますが、そうじゃないだろう、震災と原発事故の対応の話の方がよほど大事じゃないか、と声を大にして言いたいところです。

自公政権時代も含めここ数年、日本の首相は毎年夏がくるたびに代わっています。政権が代わるたびにその瞬間だけ支持率がはねあがりますが、その後数カ月もたたないうちに見る影もないほどに不人気(記事でいうところの「レームダック化」ですね)となります。打ち出した政策は、是非はともかく重要なものほど実現せず、くだらない金銭スキャンダルや失言騒ぎなどで大騒ぎしたあげくに「苦渋の決断」を繰り返す。そんなさまを私たちは何度も見せられてきました。

もちろん、政治家の資質の問題だけではありません。長くなってしまうのでここでは書きませんが、そうなってしまう構造的な問題があることはかねてから知られています。しかし、それを承知の上で、それでもやはり、いいかげんにしてくれ、と言いたくなります。

被災地では、避難所で不便な生活を強いられる人がおり、あるいは復旧や復興に黙々と取り組んでいる方々もいます。政治がすべきことはたくさんあるはずです。どちらに責任があるとか誰が悪いとか、そういう話ではありません。「政局」とやらに浮かれている(実際、政局を語る政治家は総じてどこか楽しそうに見えます)政治家の皆さんは、自らが高い歳費をもらって国会にいることの意味をはきちがえているとしか思えません。もちろん、政局報道が大好きなメディアの皆さんも「同類」です。

若い世代はこういうさまを、意外に冷静に見ているような気がします。それはもちろん、安心しているのではなく、むしろあきらめているというか自分に関係ないと思っているというか、そんな印象を受けます。なんとも残念な話ですが、今の政治を伝えるニュースを見ていれば、そうなってしまうのもしかたないのではないか、とも思えてしまいます。もちろん、これでいいわけがありません。むしろ、非常によろしくない事態だと思います。

現在の社会は、閉塞感に満ちています。どこをどう変えようとしても、あちこちで軋轢が起き、たいていは「難しいね」ということになってしまいます。さまざま理由はあるでしょうが、私の考えるところ、その大きな理由の1つは、既得権というか、切り開くべき未来より守るべき過去を多くもった世代が、社会の中枢をがっちり握ってしまっていることにあります。

しかし、もう変えるのは不可能だ、とは思っていません。実は、政治を変えるための力は、現在の制度の中に備わっています。それが、選挙権です。これは20歳以上の国民であれば誰でも1票ずつもらえるもので、集まれば大きな力となります。

その意味で、私としては、若い世代の人たちの、政治への関心を高め、知識を豊かにすることがとても重要だと考えています。選挙において、若い世代の投票率が低いことは知られていますが、少子高齢化が進んでいるとはいえ、人数でいえば、必ずしも少数派ということではありません。

直近の国勢調査結果でいえば、60歳以上の高齢者人口は3,842万人であるのに対し、20~39歳までの人口は3,272万人、44歳まで入れれば4,130万人です。一方、投票率は、昨年の参院選でみると、60代が7割を軽く超えているのに対し、20代は30%台半ば、30代でも50%そこそこです。若い世代が、上の世代とせめて同じくらい投票に行くようになれば、選挙区にもよるでしょうが、大きな力となり、政治家の態度も変わってくるのではないかと思います。

今の政治のやり方は、基本的に、プロの政治家を選んで任せるというものですが、だからといって、白紙委任、つまり「すべてお任せします」というスタイルではありません。「私はこうしてほしい」という意思をはっきりと示す必要があります。若い世代の方々には、ぜひ政治への関心を高めていただきたいと思います。

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