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2011/06/03

ゼミお勧め本プロジェクト:「読むたびに泣いちゃう本」

ゼミ生によるお勧め本プロジェクト。今回は「読むたびに泣いちゃう本」です。人が「泣いちゃう」ポイントというのは意外に多様なのだな、と驚かされました。

では、スタート。学生の書いた文章の下に、山口のコメントもつけてあります。

ロバート・ニュートン・ペック著、金原瑞人訳『豚の死なない日』(白水社 1999年)

貧しい農家に生まれたロバートは、一匹の子豚を貰った。彼らはともに成長を重ねるがロバートの父にとってその「成長」は辛いものだった。何故なら、彼の農家では豚殺業という仕事も行っており、いずれはロバートに豚を殺させなければならないと分かっていたからです。
子供は大人になる時が必ず来ます。その時、やらなければならない仕事・使命が生まれていきます。この本を読むと、大人になっていくロバートに感化され、自分も強くなっていこう、と感動し、涙します。

なんというか、オーソドックスな路線です。豚といえば、日本でも、小学校でブタを飼って、という本がありましたね。映画にもなりました。賛否両論だったようです。「豚の死なない日」のほうは、豚を売ることを商売としている家の話ですから、当然ながら立場がちがいます。「大人になること」という視点でそれを見ているわけですね。重いですが、大事な話です。続編もあるようですの。ついでに挙げておきますので、併せてどうぞ。


つの丸著「みどりのマキバオー」(集英社)
突然変異で真っ白で小さく生まれてきてしまった競走馬マキバオー。そんな珍馬マキバオーが自分のハンディキャップにめげることなく様々なレースを通し成長し、勝利を掴んでいくサクセスストーリーです。

「泣けちゃう本」でこれが出てくるとは正直予想してませんでしたが、まあ考えてみれば、絵柄はともかく内容はジャンプの王道ともいうべき「根性サクセスストーリー」ですから、別に何の不思議もないのかもしれません。アニメ化もされていますね。


緑川ゆき著「夏目友人帳」月刊『LaLa』連載中
夏目貴志は祖母レイコが残した妖怪たちの名前が記された友人帳を譲り受ける。彼は友人帳に書かれた妖怪たちに名前を返すことを決意。様々な妖怪たちとの出会い彼らの心を知るうちに彼自身も大切なものを手に入れる。

こちらもマンガで、アニメ化もされています。今年の7月から第3期のアニメが始まるようですね。「泣いちゃう本」でマンガを挙げる人の方が多かったというのは、いろいろ考えさせられますが、必ずしも悪いことではないのかもしれません。映画で感動して泣いちゃいましたというのは別に不思議ではないわけですし。

多くの人気マンガがアニメ化されます。もともとマンガは絵がついているので、物語そのものもさることながら、絵の影響力というのがけっこうあるとは思いますが、ひょっとすると、マンガの印象の中には、そうした動画によって形成された印象というのも、入り混じっているのかもしれません。


今回は数が少し少なめでした。以下は山口のお勧め。

こうの史代著「夕凪の街 桜の国」(双葉社、2004年)

学生のチョイスに合わせてマンガを挙げてみました。これは実写で映画化されたでしょうか。表紙に出ている女性は広島の被爆者で、今のご時世だと、この本を挙げたのは「そういう」意図にみえるかもしれませんが、必ずしもそういうことではありません。個人的には、被爆者の悲しい死を描いた第一部より、現代を舞台にした第二部の方が「泣ける」と思います。いろいろなことがあっても、人は生きていくんだ、というメッセージにぐっときます。

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