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2011/07/13

こち駒お勧め本プロジェクト:こいつだけは許せない!っていう憎たらしい奴が出てくる本

あらかじめ設定したテーマに基づいて学生たちがお勧め本を選ぶ「こち駒お勧め本プロジェクト」。今回のテーマは「こいつだけは許せない!っていう憎たらしい奴が出てくる本」です。わざわざ憎たらしい奴の出てくる本を読みたいと思う人は少ないかもしれませんが、自分の好きな本にもそういう人物が出てくること、ありますよね?ひょっとしたら、こわいもの見たさというか、いやなもの見たさというか、そういう感情もあったりするのかもしれません。さて、学生たちはどんな本を挙げたでしょうか。

今回紹介するのは「こいつだけは許せない!っていう憎たらしい奴が出てくる本」です。
様々な憎らしいキャラが参加しました。

藤子不二雄F・岡田康則著「ドラえもん のび太の恐竜2006DS」(小学館2006年)

私が紹介する本は、「ドラえもん のび太の恐竜2006DS」オリジナルコミックです。
この漫画は1980年に公開された「ドラえもん のび太の恐竜」のリメイク作として執筆されたものです。
主人公、のび太が偶然見つけた恐竜の卵の化石を復元し、元の時代に返しに行くという冒険物語です。
この本には原作の映画同様、タイムスリップを使用し、恐竜たちの乱獲をするドルマンスタイン率いる悪の組織が登場します。
恐竜の乱獲、調教は子供の書籍ながらも大人も胸を痛めます。
「自然破壊」の象徴として登場する、ドルマンスタインとその仲間は子供にも大人にとっても許してはならない人物だと思います。

【コメント】
おそらく日本で知らない人はいないであろう、日本の代表的作品ともいえる「ドラえもん」。子供向けアニメとして映画も多数作られています。この本は、その中の1作である「ドラえもん のび太の恐竜2006」をゲーム化した「「ドラえもん のび太の恐竜2006DS」をさらに書籍化したものです。ずいぶんマニアックな選択ですね。
こういった子供向けアニメでは一般的に、主人公と相反する悪役が登場します。小さな子供への反面教師として、道徳に外れた行いをしているのが常です。こういうことはしてはいけないよ、と子供に教えているある意味『模範的な』悪役です。主人公の友達である恐竜たちを乱獲するというのは、子供的には許す余地のない悪役、ということになるのでしょう。
映画での典型的な悪役、というポイントで見ると、「映画クレヨンしんちゃんシリーズ」「映画ポケットモンスターシリーズ」「映画プリキュアシリーズ」等にもよく、印象的な悪役が登場します。


荒川弘著「鋼の錬金術師」(スクウェア・エニックス)

幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行う。しかし錬成は失敗し、エドワードは左脚を、アルフォンスは自らの身体全てを失ってしまう。エドワードは自身の右腕を代価として、アルフォンスの魂を鎧に定着させることに辛うじて成功したが、自分達の愚かさに気づく。その後エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧を装着し、元の体に戻る方法を探し続ける。この作品に出てくるエンヴィーというキャラクターがまさに憎たらしい。

【コメント】
ただいま、映画人気が過熱している鋼の錬金術師。
このエンヴィーというキャラクター、騙した上で殺すという容赦ないお方。このなみなみならぬあくどさは憎悪を抱かせます。でも、下の例にもありますが、「ふらふらしてるやつが許せない」というタイプの人には、『軸がぶれない』という点で、魅力があるのかもしれません。自分が信じた『正義』を貫き通す。時には悪になり、時にはヒーローとして描かれる。そうしたキャラクターに惹かれる人もいるでしょう。
似たような意味では、他には「HELLSING」等を推薦します。また、他人の幻想をぶち壊す「とある魔術の禁書目録」等にも、そういうキャラクターが登場しますね。悪と正義は紙一重、というわけです。


小太刀右京著「マクロスF」(角川スニーカー文庫)

私が薦める本は角川スニーカー文庫、小太刀右京著作の「マクロスF」です。新天地を求めて旅をする巨大な母艦が舞台のアニメが原作ですが、本も面白いです。しかし、私が許せないのはこの本に出てくる典型的な悪役ではなく、主人公のアルト少年です。二人のヒロイン(歌姫)のどちらを選ぶか決められずフラフラし続け、イライラします。そして、世間ではヒロインに派閥もあるので、派によってはどちらかのヒロインも悪になります。

【コメント】
「キラッ☆」で知っている人も多いでしょう。ハーレム物、逆ハーレム物にありがちな、優柔不断な主人公に異性が群がるパターン。そうすることでカップリングの可能性が広がり、ファンも楽しさが広がります。逆にいえばそれだけ、派閥が出来てしまうわけですね。
このほかハーレム物では「Toloveる」「百花繚乱 サムライガールズ」「IS 〈インフィニット・ストラトス〉」そして、主人公が許せない奴というある意味「画期的」な作品としては、一部で有名な「school days」があります。また、『主人公の優柔不断さ』をギャグとして取り上げた「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」もおすすめ。


高橋留美子著「犬夜叉」(小学館)

1996年~2008年まで週間少年サンデーに連載されていた漫画です。戦国時代を舞台にした話であり、人と妖怪の混血である犬夜叉と、現代から井戸を通してタイムスリップしてきた中学生の少女日暮かごめが、四魂の玉のかけらを探す旅に出る冒険活劇です。 作中に奈落というキャラクターが出てくるのですが、すべての因縁を作った張本人であり性格も残虐非道。肉体的なダメージを負わせるだけでなく、人の弱みに付け込み殺し合いをさせるという彼の策略はとても卑劣で許せないです。

【コメント】
タイムスリップものとしても有名な犬夜叉。肉体的、精神的に追い詰める「奈落」は、まさに悪の権化。性格も残虐非道で、改心の余地も見当たりません。こういった非道さに満ちたキャラといえば、「ハリー・ポッターシリーズ」の「例のあの人」などもそうですね。
逆に、肉体的、精神的に追い詰められた結果悪役になってしまうダース・ベーダーが活躍する「スターウォーズシリーズ」も有名です。また、キャラに肉体的ダメージ、読者に精神的ダメージを与える作品としては、「魔法少女まどか☆マギカ」を推薦します。


こうしてみると、どれもマンガ、アニメですねえ。テーマからしてしかたないのかもしれませんが、うーん。あと、全体として、「許せないやつ」というテーマなのに、なぜ許せないかがあまりきちんと書かれていないものがありますね。このあたりは今後改善してもらいたいところ。

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