こち駒ク○ゲースコッパーズ Vol.03:『正義の味方』
皆さんこんにちは、「こち駒ク○ゲースコッパーズ」のハリーです。
今回、シリーズ第3弾にして、早くも埋もれた名作を発掘してしまいました!
あまりに早すぎる「当たり発見」に、掲載を見送るべきか?なんて考えが脳裏をよぎりました。しかし、この名作をこれ以上埋もれさせておくわけにはいかないッッ!!と熱く燃える正義感がボクを突き動かし、こうしてこのレビューの投稿に至ったわけです。
ということで、今回ボクが購入、プレイしたのはこれです。
<タイトル>『正義の味方』
<ハード>PlayStation 2
<購入価格>500円
<発売日>01/11/15
『正義の味方』は、SCEがPS2で発売したアドベンチャーゲームです。店頭で目に入った瞬間即購入でした。なんといってもタイトルのインパクトにボクは魅了されてしまいました。さて、このゲームが一体どんなゲームなのかというと、
「日曜朝7:00から7:30に生放送されるヒーロー番組に出演する特撮ヒーローを作成して架空の町・只野町の平和を守って番組の視聴率を上げる」
どうですか?とんでもない変化球の雰囲気がビシビシと伝わってきませんか?
このゲームの本編は、日曜朝7:00から7:30に生放送される特撮ヒーロー番組、という設定で進行します。プレイヤーの行動によって視聴率がリアルタイムで上下し、番組終了までに目標視聴率に到達できたらクリア。目標視聴率を下回った場合は番組打ち切り(ゲームオーバー)となります。
[説明書]
ゲーム本編のレビューに入る前に、まず触れておかなければならないものが本作の「説明書」です。なんといってもこの説明書、本作のコンセプトに合わせて「番組制作資料」の形態をとっているのです。
「どうせ、表紙だけでしょ?」 いやいや、そんなことはありません。1ページ1ページ、細部にわたるこだわりが光る大変クオリティの高い資料となっております。所々にスタッフによるメモと思しきものが書いてあったり、ロケ弁の発注に関する走り書きしてあったりと小ネタが満載です。この説明書一冊で本編に対しての期待度がうなぎ上りです。
[スタート画面~ヒーロー作成]
まさしく新しいおもちゃを買ってもらった子供のようにワクワクしながらゲームを起動すると、最初に流れたのは日曜朝7:00から7:30から始まる特撮番組の予告CM(芸が細かい・・・)。プレイヤーはこれからこの番組に登場するヒーローのスーツをエディットするわけです。ジャケットの裏には「ヒーローの組み合わせは無限大!?(約1600万通り)」なんて文言が書いてあるもんだから、自然と鼻息が荒くなるってもんです。
スタート画面に表示された「NEWGAME」を選択してみると早速エディット画面が表示されます。本作のエディットは細かい造形をいじるパターンではなく頭部、腕部、脚部など各部のパーツとパーツごとの色を自由に組み合わせるタイプのものでした。
「宇宙警察タイプ」・・・メカメカしい
「超人戦隊タイプ」・・・オーソドックス、シンプル
「太陽使者タイプ」・・・ターバン、アイマスク、マント、短パン
「科学鳥人タイプ」・・・バイザー、羽っぽいマント
「改造仮面タイプ」・・・ライダーっぽい、虫っぽい
などなどより取り見取りなパーツを組み合わせて自分だけのオリジナルヒーローを作っていきます。ヒーローの造形ができたら、次は名前を決めます。ヒーローの名前がそのまま番組名になるので、ここはこだわりたい部分です。ヒーローの名前は自由につけることができるのですが、その前につく名称(ガッチャマンの「科学忍者隊」やカクレンジャーの「忍者戦隊」などの部分)は用意された言葉の中から組み合わせて決めなければなりません。そうして完成したボクのオリジナルヒーローがこちらです。
「機動紳士 ジェントリアン」日曜朝7:00からスタートです!!
自分で決めたヒーローの名前がカッコいいフォントで現れると胸が熱くなりますね!
このエディット部分だけで何時間でも遊べる気がします。ぜひ皆さんにもプレイしてもらいたいです。
[オープニング]
ヒーローエディットパートが終わると、すぐさま本編が始まります。7時ちょうどを告げる「ポーン」というチャイムとともに遂に番組がスタート!
オープニングテーマは久保田光太郎さんによる「スモールタウンスーパースター」この曲、とんでもない神曲です。世に知れ渡っていないのがおかしいくらいハイクオリティな一曲、CD化されていないためこの曲が聴けるのは「正義の味方」だけ、というわけです。そんな神曲をバックに華麗なポーズを決めるのは、我らがヒーロー・ジェントリアン。自分のオリジナルヒーローが画面上で動くのを見ると、思わず「おおっ!」なんて声が漏れてしまいます。
[本編]
そしていよいよ始まる本編。詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、ここでは第1話の簡単なあらすじだけ紹介します。
日本のどこかにある町、只野町。その平和が突如現れた悪の組織「ゲネス」とその手先「金融怪人ビックバンマネー」に壊された。彼らの凶行に出くわした正義感あふれる主人公「水原光一」は、無謀にも立ち向かいあえなくやられてしまう。そこに謎の宇宙人「アジゃラ」が現れ、光一は不思議なブレスレットを授かる。そのブレスレットには「正義の味方」に変身する不思議な力が備わっていた。
こうして、変身能力を得た光一君が悪の組織ゲネスと戦っていくわけです。全10話構成、マルチエンディングシステム、何度でも遊べる「スルメイカ系ゲーム」です!!!
[まとめ]
本作はいわゆるバカゲー、バカをやるとき大切なのは本気でやること、低クオリティのバカは白けてしまう。そういう意味でボクは本作に10点満点を授けたい!!説明書の細部にまでこだわったクオリティ、怪人と戦うときはいつの間にか石切り場に移動しているというツボを押さえた展開。特撮ファンをくすぐる小ネタがふんだんに仕込まれています。興味がある方は是非購入してプレイしてみてください。
ハリーでした。
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